電磁波って何?

電磁波って?

電磁波は目に見えません(可視光線を除く)。電磁波は、電気の影響が及ぶ範囲の電界(電場)と磁気の影響が及ぶ範囲の磁界(磁場)が相互に組み合わさって作用しながら、空間を流れる「波」のことです。

電磁波は周波数で表示し、周波数の低いもの(波長の長いもの)から順に、「電磁界」、「電波」、「光線」、「放射線」に分類されます。

周波数が極端に低い電磁波(例:商用周波数50Hz/60Hz)は、波としての性質が失われ、「電磁界」と呼ばれています。 周波数によって、「電波」は9種類の電磁波、「光線」は3種類の電磁波、「放射線」は2種類の電磁波に分けられます。

当社の取り扱う電磁波はドイツ建築生物学(バウビオロギー)協会電磁波予防ガイドライン(SBM2003)に準拠して、下記の2種類に分類されます。

エコロガの定義する「低周波電磁波」と「高周波電磁波」です。

低周波交流電磁波

主に、送電線や電化製品など電気から発生する電磁波を「低周波交流電磁波」と言います。 低周波交流電磁波は電界(場)と磁界(場)の2種類です。

低周波交流電界(場)とは?

電化製品を使用していなくても、電化製品の電気コードがコンセントに刺さっているだけで、電圧がかかっている為、「電界」は発生します。コンセントから抜くと「電界」は発生しません。発生源から距離を取ると、激減します。

低周波交流磁界(場)とは?

電化製品を使用すると、電気が流れます。この時に「磁界」が発生、次に「電界」が発生、交互に「磁界」、「電界」と発生します。高圧送電線、電化製品使用時など、電気が流れる時のみ電気から発生します。「磁界」は、電流の大きさに比例して発生し、ほとんどの物質を透過します。距離を離れると急激に減衰します。 また、簡単に低周波電磁波測定器で、電界と磁界の強度を確認できます。

高周波電磁波

高周波電磁波は、携帯電話やテレビ放送のような通信・放送への利用、レーダーやGPSのような測位・遠隔測定への利用、電子レンジのようなエネルギー利用にも使われています。 また、「電波」、「マイクロ波」とも呼ばれています。

身近なものだと、電子レンジ、携帯電話、携帯電話基地局、地上デジタル放送局、デジタルコードレス電話器、無線LAN、ETCなどから放射されている電磁波です。

低周波交流電磁波と比較して、高周波電磁波は性質や特性が大きく異なります。 高周波電磁波は、直進性が強い性質を持っているため、特定の方向に向けて発射する場合に適しています。また、電磁波強度は瞬時に変動する為、正確な測定には、指向性の高い対数周期型(ログペリ)アンテナ付高周波電磁波測定器が必要です。